着床前診断(PGT)
着床前診断(PGT)とは、受精卵(胚)の移植前に細胞の一部を採取し染色体異常の有無を検査することです。
胚の検査を行うため、体外受精治療を必要とします。反復着床障害、反復流産の方において、PGT実施により胚移植あたりの生児獲得率を上げる可能性が日本産婦人科学会のパイロットスタディで指摘されました。
2022年7月現在、日本産婦人科学会主導の臨床研究段階であり当院も参加しています。今後、PGTは先進医療になる見込みで、そうなれば保険診療との併用が可能となる予定です。
胚の検査を行うため、体外受精治療を必要とします。反復着床障害、反復流産の方において、PGT実施により胚移植あたりの生児獲得率を上げる可能性が日本産婦人科学会のパイロットスタディで指摘されました。
2022年7月現在、日本産婦人科学会主導の臨床研究段階であり当院も参加しています。今後、PGTは先進医療になる見込みで、そうなれば保険診療との併用が可能となる予定です。
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対象
- 対象となるのは、以下のいずれかに該当する場合です。
(ただし、以下に該当しても検査の実施対象にならない方もいるため、外来受診時にご説明をします)
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反復体外受精治療不成功:直近の胚移植で2回以上連続して臨床妊娠が成立しない反復流産:過去の妊娠で臨床的流産を2回以上反復し、流産時の臨床情報が得られている夫婦いずれかに染色体構造異常をもつ:夫婦いずれかに生殖に影響する染色体構造異常を有する
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検査と
診断 - PGTの簡単な流れは図のようになります。採卵で得た卵子を体外受精あるいは顕微授精により受精させて胚を得ます。
胚は順調に発育すると採卵後5~6日目には、胚盤胞という、将来胎児になる部分(内部細胞塊)と胎盤になる部分(栄養外胚葉)とに分かれた胚になります。
胚盤胞を包む膜(透明帯)に穴を開け、栄養外胚葉から細胞を採取し染色体の検査に出します。検査後の胚盤胞は凍結保存をします。結果が判明したら、胚盤胞を融解して子宮内に移植します。
受診希望の方は、
女性診療科・産科 着床前診断(PGT)外来
を受診してください
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