卵子凍結
年齢を重ねるとともに女性の妊娠率は低下することが知られていますが、その原因の一つは卵胞数が加齢とともに低下することです。女性の卵巣内にある卵母細胞は生まれる前に形成されており、新たに作られることはありません。
また、女性の年齢の上昇に伴い卵子の質が低下することも妊孕能の低下の原因の一つであると考えられています。また、卵巣腫瘍の治療のために卵巣手術を繰り返し行う場合にも、卵巣機能が低下する可能性があります。
このように将来の卵巣機能の低下が懸念される時に、妊孕性温存治療を行うことがありますが、未婚の場合やパートナーがいない場合には、卵子凍結が選択されます。
近年の生殖補助医療の進展により、この手法を用いて凍結保存された卵子の体外受精胚移植は、凍結しない卵子と遜色ない成績、胚移植後の妊娠率を得られております。卵子凍結保存のための排卵誘発、採卵の方法は、当院で行っている通常の体外受精の手技に準ずるものであり、その方法は確立されております。
治療対象
卵子凍結を希望される方。
特に、以下のような方はご相談下さい。病歴や卵巣機能を評価して、卵子凍結の必要性についてカウンセリング(自由診療)のみを受けることも可能です。
・卵巣腫瘍の手術を過去に受けた方で、再発や卵巣機能低下が懸念される方。
・卵巣腫瘍の手術を予定している方。
特に、以下のような方はご相談下さい。病歴や卵巣機能を評価して、卵子凍結の必要性についてカウンセリング(自由診療)のみを受けることも可能です。
・卵巣腫瘍の手術を過去に受けた方で、再発や卵巣機能低下が懸念される方。
・卵巣腫瘍の手術を予定している方。
診療
通常、注射剤の排卵誘発剤を用いた調節卵巣刺激を行い複数個の卵子を採取するように計画します。調節卵巣刺激を開始してから採卵までの期間は2週間程度です。凍結卵の数が少ない場合などは、複数回の採卵を行うことも可能です。
一方で卵巣刺激、採卵にはリスクも伴います。卵巣刺激に伴う卵巣過剰刺激症候群、採卵時の卵巣穿刺に伴う他臓器損傷や骨盤腹膜炎、薬剤アレルギーなどです。また、この治療は自由診療で行われます。卵子凍結に関するすべての検査、薬剤、処置、外来受診費用、将来凍結卵子を使用して妊娠を希望する際の受精卵作製や胚移植なども自由診療となります。ただし、助成金制度を設けている自治体もありますので、ご自身で自治体のホームページなどでご確認ください。
一方で卵巣刺激、採卵にはリスクも伴います。卵巣刺激に伴う卵巣過剰刺激症候群、採卵時の卵巣穿刺に伴う他臓器損傷や骨盤腹膜炎、薬剤アレルギーなどです。また、この治療は自由診療で行われます。卵子凍結に関するすべての検査、薬剤、処置、外来受診費用、将来凍結卵子を使用して妊娠を希望する際の受精卵作製や胚移植なども自由診療となります。ただし、助成金制度を設けている自治体もありますので、ご自身で自治体のホームページなどでご確認ください。
卵子凍結をご希望の方は、
女性診療科・産科 卵子凍結外来
を受診して下さい。